2016年12月27日火曜日

高レベル放射性廃棄物最終処分の科学的有望地提示に関する申し入れ書(案)

年  月  日

           様

原発おことわり三重の会


高レベル放射性廃棄物最終処分の科学的有望地提示に関する申し入れ書


[申し入れ事項]

 「脱原発の道筋がつかない段階での高レベル放射性廃棄物の最終処分場科学的有望地提示は受け入れられない」旨を、表明してください。


[申し入れ理由]

1、核燃料サイクルが破たんし電気も足りている現状で、まず優先されるべきなのは、大義をなくした原発をすべて廃止し脱原発の道筋をつけることです。


2、処分方法も処分場も未定のまま原発を再稼働させている政府の方針は、安全神話を流布させて原発を推進してきた福島以前と同じ「無責任な政策」です。今なお収束させることができない福島原発事故の教訓を活かして、責任ある政策へと転換させるべきだと考えます。


3、日本は地震国であり地下水も多く、地層処分先行国の北欧とは環境が異なります。政府が検討している地層処分が日本において最適な方法なのか等、根本的な点で科学的な検討が不十分な計画であると考えます。


4、三重県民は、「芦浜原発反対」の81万人の署名で「脱原発」「放射能汚染拒否」を表明しています。半永久的な核汚染の可能性を抱え込むことになる処分場は受け入れられません。


[解説]

1)政府は、「高レベル放射性廃棄物地層処分の科学的有望地を今年中に提示する」と表明し、資源エネルギー庁、中部経済産業局も3回目の自治体向け説明会開催の予定、と聞きます。


2)原子力発電関連の施設については、汚染への危機感から反対が強く立地が難しいため、「反対のない所が適地」として進められてきました。今回の計画も、反対のない地域に絞り込んで受け入れ攻勢が激しくなると考えられます。住民の安心安全のために、申し入れの内容について早い段階での表明をよろしくお願いします。


3)三重県は南島町民の長い間の闘いと81万県民署名に現された県民の意思で、2000年2月に、北川知事によって「芦浜原発白紙撤回」宣言がされた県です。県民は既に脱原発を選択しており、放射能汚染にNOを表明しています。

市民団体調査によると、現在三重県内では11の自治体が「受け入れ拒否」を表明しています。

この地域でも、早い段階での「受け入れ拒否」表明をお願いします。

4)まず優先されるべきなのは、福島原発事故後に国民の大半が望むようになった「脱原発」への道筋をつけることです。電気は足りているのですから、まず原発を止め廃棄物排出を止めた後で、初めて最終処分場問題に着手するのが、責任ある行政の進め方ではないでしょうか。


5)核廃棄物の管理・処分は避けて通れない問題ですが、私たちは、拙速な進め方で次世代にツケを残すような地層処分には反対せざるを得ません。


6)今ある高レベル放射性廃液は、速やかにガラス固化し安定化させる必要があります。各原発サイトに貯まり続けている使用済み燃料をプールから乾式キャスクに移し大地震に備える事を優先させる必要があります。これらの作業でも数十年はかかるでしょうから、最終処分場建設については、その間に時間をかけて再検討をするべきと考えます。


7)福島原発事故の責任の追及・懲罰は、今もなおざりにされたままです。福島第一原発の廃止や賠償費用は21兆円を超えると試算され、電力料金への上乗せが検討されています。選挙での争点化を避けて国民にその是非を問うこともなく、なし崩しに原発政策を進め、事後にその負担を国民に強いる政府の姿勢には、地方自治の立場から転換を迫るべきではないでしょうか。


8)日本は54基もの原発の廃棄物処分を考えなければならない上、廃止予定のもんじゅの廃棄物処分方法も未解決です。このまま再稼働を続けて廃棄物を増やすことは、政策として明らかな間違いです。市民は30年も前から「トイレのないマンション」に例えて、廃棄物処理問題の先送りを批判してきました。トイレのないままの再稼働は許されません。


住民の安全保障の義務を負う首長として、申し入れの内容についての表明をお願いします。

なおこの件については、文書での回答をお願いします。


2016年12月6日火曜日

12.11だれでも参加できます、井戸端会議

12/11(日)13:30 アスト津3F
原発おことわり井戸端会議

原発をとめたい市民のための開かれたおしゃべりの場
おことわりの会の月例会も兼ねて、わいわいがやがややってます。
お気軽にご参加を。

会からは、
高レベル放射性廃棄物処分場阻止について
2017年3/4さようなら原発三重パレードへの参加について
劇映画「太陽の蓋」の県内縦断連続上映会について
などの話題を用意しています。

あなたからも話題があればどうぞ。
日頃疑問に思っていることへの答えも見つかるかもしれません。

参加無料、連絡不要
問い合わせ:090-5008-4532 柴原洋一